Allerseelen



10/31はハロウィン🎃の日記でした。
翌日の11月1日は諸聖人の日。
その次の11月2日は全ての死者の日。万霊節(Allerseelen)。

ヨガは特定の宗教ではありませんが、
人間が根底に持つ大いなるものを敬う心を育てるものでもありますし、
私は特に違和感なくこのような日を受け入れることが出来ます。

クラシック音楽にはリヒャルト・シュトラウスの万霊節という有名な歌曲があります。

万霊節

香りの強い木犀の花を机の上に
今年最後の赤いアスターは このそばへ飾りましょう
そうしてまた、愛を語りましょう
いつかの五月のように

手を差し出して、私にそっと握らせて
人に見られても構わない
たった一度でいいから、甘い眼差しを送ってください
いつかの五月のように

今日はどのお墓も花の良い香りに溢れている
一年にたった一日、死者たちが自由になる日
私の心に訪れてください、あなたをまた抱きたい
いつかの五月のように

亡くなった恋人に今日だけは戻って来てほしいと願う歌詞なのですが、
曲を聴くと、それが決して叶わないと悟った上でのことなのがよく伝わってきます。

ヨガでも、過去は過ぎ去ったものだと悟ることを説いていますが、
その人が生きているか既に亡くなっているかに関わらず、
私達の今日一日は、互いに意識するかしないかに関わらず、
私達の大事な人達の力強い生によって
遠くで近くで支えられていることは明らかだと感じます。
すべての死者たち、そして生きている人達にも感謝をしつつ、
今日の一日を大事に生きられたら素敵ですね。

Allerseelen

Stell auf den Tisch die duftenden Reseden,
Die letzten roten Astern trag herbei,
Und laß uns wieder von der Liebe reden,
Wie einst im Mai.

Gib mir die Hand, daß ich sie heimlich drücke
Und wenn man’s sieht, mir ist es einerlei,
Gib mir nur einen deiner süßen Blicke,
Wie einst im Mai.

Es blüht und duftet heut auf jedem Grabe,
Ein Tag im Jahr ist ja den Toten frei,
Komm an mein Herz, daß ich dich wieder habe,
Wie einst im Mai.

   Hermann von Gilm

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