菖蒲湯

AROMA


5月5日は「こどもの日」。
? 別名を「端午の節句」

また別名を「菖蒲の節句」

というわけで今日は菖蒲湯のお話です。

日本の古い知恵では、先日の杉菜湯やびわの葉などの湯をたらいに張り、
腰湯をすることでそのエキスを体内に取り込み、また体内の悪いものを出す、
という一種の治療が各家庭で古くから行われてきたそうです。
薬に直接浸かるのですから効果は抜群です。
医師に頼らず自分で症状を改善する術を昔の人はたくさん知っていたのですね。

それと同じく、古代中国では漢方の湯治治療として、
“蘭湯”または“菖蒲湯”に入っていたそうです。

特に5月5日にはそれらの湯に入ることによって邪気を払うという風習があり、
それが日本に伝来しました。
蘭の花や菖蒲の葉から立ち上る強い香気が不浄を払い、邪気を遠ざけるのだそうです。

日本には少なく、贅沢と思われた“蘭湯”の風習は残りませんでしたが、
“菖蒲湯”はより身近で、また語感が“尚武”や“勝負”に通じることから、
端午の節句とより結びつき、その日に無病息災、武運長久を願う風習となって
菖蒲湯に浸かることが定着したそうです。

菖蒲湯の効能は、血行促進、冷え性に。
皮膚を柔らかく、肌をつるつるに。
さらに鎮痛作用があるので筋肉痛や腰痛の改善、打ち身の治療薬として、など。
香気により、天然のアロマセラピー作用もあります。

お風呂好きとしては逃せない、ということで近所の銭湯に入りに行ってきました。
(都内の銭湯で、施設に不都合がない限りどこでもこの時期には菖蒲湯を実施するそうです。)

ほかほか。
これで一年健康に過ごせるでしょうか。

ちなみに家庭で、少量でも満喫できる菖蒲湯の作り方:

1.洗濯ネットやコットンの袋などに細かくした葉を入れる。
2.番茶を煮出すように薬缶に水と一緒に入れて火にかける。
3.沸騰したら火を止めて浴槽へ。
  菖蒲の浸出液入りの菖蒲湯の出来上がり。

※ ちなみに冒頭の写真は、菖蒲の写真は用意できなくて、花菖蒲なのです。

花菖蒲はアヤメ科で、
お風呂に入れる菖蒲はサトイモ科なのだそうです。

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